対人援助を主とする様々な臨床現場で働き経験を積んできた社会人を主たる対象とする夜間大学院(共学)であり、教育学・心理学・ 福祉学の3領域を柱とする学際的な教育・研究を行っているということです(ただし、博士後期課程の教育学分野及び臨床心理学分野は昼間開講)。学校現場や援助職の臨床的課題(人間発達援助に関する臨床的課題)など、それぞれの臨床現場から持ち寄った課題の理解・解決に取り組んでいます。さまざまな職業で経験を積んだ社会人が入学していますので、それぞれの臨床経験に基づきながら、領域や年齢の違い(20代~60代)を超えた交流が盛んです。
幼稚園、小学校・中学校・高校・専修学校・大学などの教員や、保育士、看護師、助産師、ソーシャルワーカー、子育て支援や福祉施設の職員、司法関係の専門家など、さまざまな領域・多様な年齢の人が交流をしながら学んでいます。本研究科では、これまでに507人の修士課程修了生を輩出し、博士の学位取得者も80人におよんでいます(2022度末時点)。詳しくはホームページ(http://www.mukogawa-u.ac.jp/~RINKYOH)の「修了生の声」をご覧ください。
文学研究科:臨床心理学専攻(修士課程)は、昼間開講の課程であり、心理学およびその近接領域における高度の専門知識と実践能力を兼ね備えた心理専門職の「臨床心理士」「認定カウンセラー」を養成するための課程です。修了後ただちに臨床心理士資格審査の受験資格が得られる「第1種大学院」に指定されています。これに対し、臨床教育学研究科臨床教育学専攻は、主に社会人を対象とした夜間開講の課程であり、教育学・心理学・福祉学を柱とする学際的な研究を行うことが特徴です。(臨床教育学専攻では、臨床心理士受験資格は取得できません。)
修士論文の指導教員については修士1年前期の終わり頃、学生の研究内容と教員の専門分野とを検討して決定されます。
武庫川女子大学大学院では、大学院生(修士・博士後期課程もと)の研究活動を支援するための制度が設けられています。国内外での学会に参加したり、発表を行ったりした者が書類を申請し、審査で認められれば、1年間に15万円を限度とした支援金を得ることができます。これは本学独自の取り組みです。
武庫川女子大学大学院では、職業等に従事しながら大学院で学ぶことを希望する社会人の方々の学習機会を一層拡大する 観点から、「長期履修学生制度」を2010(平成22)年度から導入しました。 この制度は、職業を有している等の事情で、通常の学生よりも1年間で履修可能な単位数や研究指導を受ける時間が制限され、通常の修業年限(修士課程2年、博士後期課程3年)で修了することが困難な方のための制度です。修士課程では在学期間を3年または4年(博士後期課程では4年~6年)にすることができます。授業料の年間納入額が軽減されます(詳細はQ24をご覧ください)。 時間的制約の多い社会人の方々が、個人の事情に応じて柔軟に修業年限を超えて学び、仕事に従事しながら学位を取得することが可能になります。
働きながら大学院に通う人たちが夜間や土曜日に授業科目を履修できるように時間割を工夫しています。院生は各自の仕事の都合に合わせて、履修しています。
<遅い時間の授業を多く履修している例> <曜日を限定して履修している例> ※科目等履修制度を利用して、入学前にいくつかの単位を修得してから受験される方もいます。 (ただし、10単位を超えない範囲で、所定の申請書類を提出後、研究科委員会で承認を受けた科目の単位のみ認定されます。)武庫川女子大学には「ラビークラブ」という保育ルームがあり、登録すれば、有料ではありますが安い費用で利用することができます。 1歳程度~10歳までのお子様を預けることができ、7:30~21:30まで(平日、土日、祝日共)利用できます。ただし、1回2.5時間以上の利用となります。 詳しくは「ラビ―クラブ」へ ⇒ http://www.mukogawa-gsankaku.jp/babysitter/index.html
本学には、修士の学位を持つ方、博士の学位を持つ方、および大学を卒業した方で修士・博士と同等以上の学力があると認められた場合は、所定の手続きを経て研究を続けることができる研究生の制度があります。研究生となれば、図書館等の施設の利用や学割も適用されます。 研究生は学生ですから、本学の規定による研究生としての研究料等の納入が必要です。希望すれば、指導教員および授業担当教員の許可を得て、大学院の授業科目を聴講することもできますが、聴講料が必要です。 ⇒【臨床教育学研究科】 中央キャンパス学部事務サポート室 E-mail:cyuuou@mukogawa-u.ac.jp
本研究科の場合、ほとんどが社会人での入学者であり、修了後の就職ということは少ないのが現状です。修了を機に研究職などの専門職に転職したり、キャリアアップをされたりするケースはあります。また、在学期間中に教員採用試験に合格し、正式採用になるケースもあります。
科目名称 | 単位数 |
---|---|
臨床教育学総論 | 2 |
教育調査・統計法 | 2 |
教育病理学特論 | 2 |
教育病理学演習 | 2 |
※生徒指導特論 | 2 |
※生徒指導演習 | 2 |
教育社会学特論 | 2 |
教育社会学演習 | 2 |
臨床教育学特論 | 2 |
人権教育学特論 | 2 |
現代教師特論 | 2 |
現代子ども理解特論 | 2 |
発達臨床心理学特論 | 2 |
道徳教育学特論 | 2 |
発達臨床心理学演習 | 2 |
学校臨床学特論 | 2 |
学校臨床学演習 | 2 |
児童・青年臨床心理学特論 | 2 |
障害児・者の教育と心理 | 2 |
心理アセスメントの理論と実際 | 2 |
教育心理学特論 | 2 |
心理教育アセスメント特論 | 2 |
特別支援教育特論 | 2 |
可能ではありますが、かなり難しいのが現状です。一から一種免許状を取得することは不可能です。二種免許状をもっている方で、本学学部で取得可能な教員免許状に限られます。また、学部聴講(学部の授業を聴講)という履修形態になりますので、女性に限られ、また聴講料(平成29年度:1科目5,000円)が必要です。なお、大学院の授業科目との重複により必要単位を充足できない場合や学部聴講ができない授業科目の場合がありますので、事前にお問い合わせください。 ⇒学校教育センター TEL:0798-31-0243
毎年、5月中~下旬に「大学院要覧・学生募集要項」を発行しており、その冊子に大学院の概要、専攻の研究内容、入試の日程や受験科目等について掲載しています。また、冊子の発行後、大学HPの「入試情報」や臨床教育学研究科のHP上でも公開します。 ⇒入試センター TEL:0798-45-3500
年に2回、学術講演会(6月)と臨床教育シンポジウム(11月)の開催後に入試説明会を実施しています。 入試説明会の際には個別相談も行っています。講演会・シンポジウムともに入場無料・事前予約不要ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。詳しくは研究科のホームページ(http://www.mukogawa-u.ac.jp/~RINKYOH)をご覧ください。
大幅に変わることはありません。カリキュラムは年度によって検討し、変更することもあります。 ⇒入試センター TEL:0798-45-3500
修士課程の入試問題は、過去1年分に限りお渡ししています。前年度に志願者がなく、試験を実施しなかった専攻については、前々年度分をお渡しします。それ以前の入試問題については、閲覧等も行っておりませんのでご了承ください。尚、博士後期課程の問題はお渡しも閲覧もできません。
1. 本学ホームページからご請求いただいた場合は、志望する専攻の過去問題(1年分)が同封されています。 2. 「要覧・学生募集要項」のみ入手され、過去問題がお手元にない方は、入試センターにご請求ください。 3. ホームページで資料請求をされた方で、過去問題が同封されていなかった場合は、お手数ですが、入試センター にご請求ください。 ⇒入試センター TEL:0798-45-3500できます。申し込みが必要です。入試センターに、面会を希望する教員、希望日時(第3希望まで)と連絡先を伝えてください。後ほど、専攻の担当者(または入試センター職員)から個人宛に連絡します。 ⇒入試センター TEL:0798-45-3500
4年制大学を卒業していない方でも、「個別入学資格審査」により大学を卒業した者と同等以上の学力があることが本研究科の審査委員会で認められれば出願資格を得ることができます(ただし、2023年3月31日までに22歳に達しているもの)。「個別入学資格審査」が必要な方とは、例えば、短大や専門学校を卒業後、社会人経験を何年か積まれた方などです。
審査方法は書類審査となります。申込方法はFAXまたはメールにて申し込んでください。
入試センター(FAX:0798-45-3563/E-mail:nyuss@mukogawa-u.ac.jp
2023年度入試の場合、次のような日程になっています。
前期募集:2023年7月4日(火)~7月13日(木)17:00まで
後期募集:2023年11月6日(月)~11月15日(水)17:00まで
【記載内容】「個別入学資格審査希望(修士課程)」と表題をつけ、以下内容を明記してください。
1)氏名(フリガナ)
2)郵便番号、現住所、電話番号(日中、連絡が取れる電話番号が望ましい)
3)個別入学資格審査を希望する研究科
※受付期間終了後、個別入学資格審査についての要項および提出書類をお送りします。
本研究科では授業見学を行っており、その際、施設案内もしています。授業見学については、研究科のホームページ(http://www.mukogawa-u.ac.jp/~RINKYOH)の「授業見学」のページをご確認の上、受付期間内にメールでご予約ください。
入学金 | 授業料 | 教育充実費 | 教育後援会特別会費 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
修士課程 | 280,000 | 545,000 | 105,000 | 500 | 930,500 |
博士後期課程 | 280,000 | 605,000 | 129,000 | 500 | 1014,500 |
国立大学法人の場合、大学によって多少の増減はありますが、2017年度の博士前期課程(修士課程)では、入学金282,000円、標準授業料が年間535,800円(兵庫教育大学大学院の場合)で、2年間での合計は1,353,600円となります。本研究科の納入金は前記の通りであり、修士課程の場合、2年間の合計で1,531,000円となっています。教育充実費の年間8万円分が国立大学法人よりも高い設定になっています。
標準修業年限分の授業料総額(修士課程は2年、博士後期課程は3年)に相当する額を、長期履修期間に応じて納付します(計算式は下記の通り)。
本研究科修士課程の場合、2年間の授業料は109万円ですから、3年の長期履修であれば約363,000円、4年の長期履修では272,500円を毎年授業料として支払うことになります。
ただし、在学中に授業料の改定がある場合および長期履修期間の変更が認められた場合は、授業料を再計算することになります。
長期履修学生については、授業料の延納の制度は適用されません。
(計算式)授業料等年額(総額)=(通常の授業料年額×標準修業年限÷長期履修許可期間)+教育充実費+実験実習費
【注意】入学後に長期履修学生制度の適用を申し出た学生の授業料等年額は、上記の金額以上を支払うことになります。
修士課程・博士後期課程・博士課程共通