当研究科の特色
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専攻分野
臨床教育学研究科は全国で初めて設立された大学院です。
「修士(臨床教育学)」、「博士(臨床教育学)」と、臨床教育学を記した学位を授与する大学院は本研究科だけです。従って臨床教育学という新しい学問分野の開拓者、先駆者たる自負をもって、教員も学生も努力しています。本研究科修士課程においてはこの新しい専門分野の専門職の養成と再教育を主とし、博士後期課程においては高度な専門職養成に加えて研究者養成も行っています。すでに博士号を取得し、研究職として活躍している方も多数おられます。(この他、博士後期課程には、昼間開講の教育学分野と臨床心理学分野があります)
図書資料室
授業風景
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夜間制・主として社会人対象
夜間開講を実施しています。
修士課程と博士後期課程(臨床教育学分野)については、夜間開講を実施しています。1日2時限というカリキュラム上の制限があるので、土曜日の午後も利用して授業を行っています。夜間開講は、有職の社会人の学ぶ意欲に応えるものです。有職の大学院生は、それぞれの職場での勤務を終えた後、大学院の講義や演習、特別研究(論文作成)などの授業に臨んでいます。社会人としての様々な経験や実践を踏まえながら、大学院で学び合うことで、新たな対人援助技能や高度な研究能力・教育能力の研鑽を行っています。
03
多様な学生による異文化交流
多様な立場の仲間との出会いが貴重な財産になります。
社会人を主とする本研究科の大学院生は、職業、職位、年齢、学修歴などにおいて、とりわけバラエティー豊かです。それぞれの職場での勤務を終えた後、午後6時10分から始まる授業に駆けつけ、熱心に臨んでいます。様々なライフ・ヒストリーをもった社会人たちが、大学院に自分たちの経験を持ち寄り、互いに交流することは、異職種・異文化交流ともなっており、幅広い視野、多様な情報、新鮮な刺激が得られます。こうした環境は、社会人学生はもとより大学からストレートで進学した学生や現場経験の浅い学生にとっても、大きな刺激となっているようです。在学中に育まれた学生間のネットワークは、修了後も続いています。
ラウンジ
実地研究
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臨床的研究の場
臨床経験の場として「実地研究」を行います。
本研究科の重要な教育課程の1つとして、臨床教育学にとって不可欠な臨床経験の場の提供があります。その代表は「実地研究」です。臨床教育学という性格上、臨床現場での経験は「臨床の知」を得るためにも、臨床の技法をレッスンするためにも不可欠です。有職の社会人学生にとって、自らの職場は最も身近で切実な問題発見、臨床活動、研究対象となり得ますが、本研究科では多くの「実地」への参加、その観察や分析のための場を用意し、そこでの実地研究が行われています。
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その他の特長
専修免許状の取得
本研究科は、幼・小・中・高等学校の教員一種免許状の所持者が、ほとんどの教科において専修免許状を取得できる「課程認定」を文部科学省から受けています。また、臨床教育研究懇談会や小講演を実施して、学内外の専門家の講義と意見交換の場を設けるとともに、学外の専門家による学術講演会、臨床教育シンポジウム、国際セミナーなどを毎年開催しています。教員や学生の論文発表のため、「臨床教育学研究」や「臨床教育学研究科研究誌」を発行しています。
情報処理演習室
臨床教育学研究科の歩み
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